私を美しく生きる

BEAUTYのチカラを信じて

 アジアがんフォーラムでは、様々な文化的な多様性の中にあっても、多くの人々とがんという病にまつわる問題を乗り越えるための智慧を分かち合いたいと考えます。

 女性にとってココロとカラダは、ひとつながりのものです。どんな素晴らしい医療技術で医学的に治療が施されてもカラダだけでは本当にはげんきにはなれない。ココロの声にそっと耳を澄ませ、自分のカラダとそっと折り合いをつけながら生きていく、女性とは不思議な生命体なのです。こうしたことへの理解が進み、細やかな眼差しを周囲がもてるようになれば、どれほど多くの女性が生きていきやすいでしょうか。

 女性にとって、一番いのちが輝くときはどんなときでしょう。それは、美しくあろうとするときではないでしょうか。化粧には美容ということを超えて、大きな力が潜んでいる気がします。なぜなら、顔は人間にとって、コミュニケーションの本質を背負うものであり、コミュニケーションツールとして、周囲とそのひとを繋ぐ化粧の果たす役割は、はかりしれません。癒しということにおいて美容と医療の融合をはかり、アジアの女性のこころの繋がりとしてAsian Beauty Program (BEAUTY-Bringing Education Andunderstanding To You)を進めていきたいと考えています。これは、アジアの女性は相互に依存しながら補い合う繊細なネットワークのなかで生きているということなのです。

 私は現在、東京大学先端科学技術研究センターで、困難を抱える人々の学際的支援の方法論を研究しています。その一環として、先日障害をもつ子の母親たちのメーク指導をして化粧というものが「そのひとらしさ」を取り戻すためにどれだけチカラをもっているかを知りました。もちろん、がんとわが子の障害では、まったく違ったことかもしれませんが、ひとは自分ではどうにもならないものに向き合ったとき、ある種のチカラが必要なのかもしれません。女性のかしこさは、精神的に立ち直ったら、目の前の困難さのなかに前向きなものをみつけるのがとてもうまいこと。

 たとえどんなことがあっても、美しくありたいというココロがひとのいのちを輝かせる。

 化粧は女性の人生を支えてくれると信じています。

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